~ 　初老のひとりごと
(お気に入り)
Another Side of GreatCentralSun (グレートセントラルサンの裏サイト)


｢初老｣の用語を採用したのは、｢中年：43歳1か月～56歳4カ月｣、｢おじさん：44歳7カ月～60歳1カ月｣、｢おばさん：44歳7カ月～60歳3カ月｣、｢初老：62歳8カ月～70歳4カ月｣、｢老人：72歳0カ月～｣、｢高齢者：72歳7カ月～｣、｢お年寄り：73歳1カ月～｣に従ったものです。
 GreatCentralSun の 裏サイトへようこそ　　　

 

 
 よく見つけました ｴﾗｲ ｴﾗｲ。セントラルサンの裏サイトです。単なるボヤキ、寝言、ひとりごと、老人の昔話と思ってください。
 
日記でもはなく、ブログでもなく、掲示板でもないため、読んだ人の感想も不平不満も書くところはありません。
 

サウンドオブサイレンス　part 0

2021.04.06
 

 


「サイモンとガーファンクル（Simon and Garfunkel）」という名前を知っているのは昭和時代の人たちでしょう。時はすでに「令和」。なんで今さら、と思うでしょうが、単なる私の頭の整理です。

曲のタイトル：The Sounds of Silence
アルバムタイトル：Sounds of Silence
作詞・作曲：Paul Simon
収録アルバム：Wednesday Morning, 3 A.M(1964)、The Paul Simon Song Book(1965)、Sounds of Silence(1965)、 The Graduate (1968年)、Simon and Garfunkel's Greatest Hits (1972年)ほか

サイモンとガーファンクルの名曲としては「明日に架ける橋」「サウンドオブサイレンス」「スカボローフェア」などがありますが、まず順番に振り返ってみましょう...　　（続きはクリックしてください）　
 

 

 
 

サウンドオブサイレンス　part 1

2021.04.07
 

 

もともと、ポールとアートはハイスクールのころ、「Tom ＆ Jerry」の名前で活動し、「ヘイスクールガール」でスマッシュヒットを出していました。でもその後、あまりぱっとせず、二人は別々に活動し、ポールサイモンはイギリスやヨーロッパで活動していました。

ポールサイモンは曲作りを進めながら、いろいろとデモテープをもってレコード会社に売り込みにいきますが、どれもうまくいかず、ライブハウス巡りを続けていました。しばらくしてイギリスのジュディスピープという女性が興味をもち、「Paul Simon Song Book」をレコーディングします。

それでもあまりぱっとしませんでしたが、この中の「私の兄弟」にアメリカ・コロンビアのトム・ウィルソンが興味をもち、レコード化を薦めました。そのとき「友人にアート・ガーファンクルがいます」といって、「Simon and Garfunkel」という名前でアルバム「Wednesday Morning 3 A.M.」のアルバムを発売しました...　　（続きはクリックしてください）　
 

サウンドオブサイレンス　part 2

2021.04.08
 

 


今、流れている曲のバージョンが1965年の秋にシングルで発売された最初の「The Sounds of Silence」です。「Wednesday Morning 3 A.M.」のアルバムに入っていたフォーク調の｢The Sounds of Silence｣に Columbia が勝手にドラムや12弦ギターをダビングして発売したものです。ここでの音源は、のちにディジタルで再発売されたもので、ミキシングは原初のままですが、シャリシャリといったアナログ感はありません。..　　（続きはクリックしてください）　

 
 

サウンドオブサイレンス　part 3

2021.04.10
 

 


ここで流れているのはポールサイモンが単独で活動していたころ、サイモンとガーファンクルとしてヒットする前で、イギリスやヨーロッパで活動していたころ、またゴールデンドーンでの学びの時期ともいえます。（The Sounds Of Silence 1965）...　　（続きはクリックしてください）
 
 
 

サウンドオブサイレンス　part 4

2021.04.12
 

  

実際のステージでの練習のような感じ。いよいよ表に出る段階に入ってきました　...（続きはクリックしてください）


 
 

サウンドオブサイレンス　part 5

2021.04.14
 

 

「Wednesday Morning 3 A.M.」から。はポールサイモンのイギリスやヨーロッパの活動が評価され、レコード化が決まりました。ポールは「友人がいます」といってアートを紹介し、二人でレコーディングをしました　...（続きはクリックしてください）


 
 

サウンドオブサイレンス　part 6

2021.04.16
 


 

「Wednesday Morning 3 A.M.」のレコーディングのあと、あまり反響はなかったので、ポールはまたイギリスにいきます。本音はガールフレンドの「キャシー」に会うためかもしれませんが。　...（続きはクリックしてください）


 
 
 

サウンドオブサイレンス　part 7

2021.04.18
 

「Wednesday Morning 3 A.M.」のレコーディングのあと、意図せずに「サウンドオブサイレンス」がオーバーダビングされ、ヒット街道を急上昇していったことは既述の通り。当時はフォーク調やシンガーソングライター風ではなく、新しいロック調のものが受け入れられたのです。　...（続きはクリックしてください）
 
 
 
 

サウンドオブサイレンス　part 8

2021.04.19
 

一気にトップアーチストの仲間入りをはたしたサイモンとガーファンクル。さっそくレコード会社のさまざまな意向に合わせなければなりません。　...（続きはクリックしてください）


 
 
 
 

サウンドオブサイレンス　part 9

2021.04.20

 

このテイクもライブ盤であるが、よく聞くと、口がまったくあっていない。レコードをバックに流して、口パクになっている。しかもずれている。　...（続きはクリックしてください）


 
 
 
 

サウンドオブサイレンス　part 10

2021.04.20

 

これはサウンドオブサイレンスをそのまま日本語にして歌っている人のものを紹介しただけ。同様なビデオはほかにもいくつかあるが、この作品がなかなかよくできていると思う。　...（続きはクリックしてください）
 
 
 
 

サウンドオブサイレンス(｢卒業｣から)　part 11

2021.04.22

 

マイクニコルズ監督からポールサイモンに映画「卒業（The   Graduate）」のために曲を提供してほしい、という依頼がきました。マイクニコルズ監督ははじめから「曲はサイモンとガーファンクルに頼みたい」と言ってきたのです。　...（続きはクリックしてください）
 

 

サウンドオブサイレンス(｢卒業｣から)　part 12

2021.04.23

 

大学を卒業したベンが飛行機で実家に戻ってくる。ロスアンゼルス空港に着陸。と同時に「サウンドオブサイレンス」。どうやら将来が何も決まっていないらしい。両親がいろいろと話しかけるが、素っ気ない。とにかく近所との付き合いがあるから、顔は見せるように、と言われる。






 

卒業祝いなどで親せきやご近所さんがやってくる。そしてミセスロビンソンも。祝福というよりは明らかに誘惑。ベンははじめは素っ気なく、無視するが、だんだんミセスロビンソンの術中にはまっていく。いつのまにかミセスロビンソンのおもうがままに。

曲は「サウンドオブサイレンス」「4月になれば彼女は」が登場する。ご近所さんたちも、ベンが毎日、ウダウダとしているのを見て、「いつまでこんな生活をしているんだ」と言い始める。ついにはミスターロビンソン氏から「エレインを紹介するよ」と言ってくるが、ベンは素っ気ない返事。

ただ、ある男性がベンに、「今後、期待できるものは何だと思う？」と聞くが、ベンは何も分からず無言でいると、「プラスチックだ」と言います。このころは本当に「有望株」だったんですね。50年以上たち、今では「環境破壊の張本人」です。



 

ある時、ミスターロビンソンが挨拶に来る。気まずいベン。なんとか会話を終わらせようとするが、娘のエレインと一度、会ってみてくれ、といわれ、断り切れなくなる。一度だけ、という約束で、会うことになる。ミセスロビンソンに知られてしまい、ぜったいにエレインとは会うな、と何度も言われる。困ったベンは、エレインに会うが、嫌われようとする言動ばかりで、乗り切ろうとする。エレインに不審がられ、泣き出してしまう。ベンは正直に話す。と、そこへミセスロビンソン。エレインは真実を知り、ベンから離れていく。ミセスロビンソンもベンに向かって「グッドバイ、ベンジャミン」。

曲はスカボローフェア/詠唱とミセスロビンソン。スカボローフェアの説明も「サウンドオブサイレンス」と同じくらい、長い時間を要するので、次回に回します。「相反する二極の間でどういう智慧を引き出すか」というときにスカボローフェアが流れます。また、立ちはだかるミセスロビンソン、次々とじゃましてくるミセスロビンソンが本領を発揮してくるとき、ミセスロビンソンが流れます。


 

ここからしばらくはスカボローフェア。ベンはなんとかしてエレインに会おうとするが、徹底的に無視され続ける。追いかけまわすうちに、エレインが急いでカールスミスと結婚することになったことを知る。状況はどんどん悪化していく。

エレインの大学はUCB（カリフォルニア大学バークレイ校）ですが、映画に出てくる噴水の場所とかが一時、若者の観光場所になっていました。実は私もUCBのその場所へ行こうとしたのですが、あまりにも大学が広すぎて、見つかりませんでした (´；ω；`)



 

ここから一気に最後のクライマックスまで。

なんとかしてエレインとよりを戻そうとするが、うまくいかない。あの手この手を尽くし、結婚式を挙げる教会を知り、必死で近づいていく。やっと教会についたら、すでに式の真っ最中。

曲は、立ちはだかるミセスロビンソン。そして最後はまたサウンドオブサイレンス。


 

 

 
 
 

 

サウンドオブサイレンス　part 13

2021.04.28
 
 
サウンドオブサイレンスで一気にトップスターになり、二人の生活も一変します。アメリカだけではなく、イギリス、ヨーロッパはもちろん、各地からテレビやコンサートの依頼がやってきます。Paul Simon Songbook に入っていた曲を中心に、ロック調、フォークロック調へとアレンジし直し、「サイモンとガーファンクル」というブランドが定着していきました。
 
コンサートでのライブ状況がどうなのか。とても気になります。当時は海賊版が盛んで、欧米ではかなり出回っていましたが、サイモンとガーファンクルは海賊版を嫌い、見つけては摘発していました。ビートルズやボブディランは大量の海賊版が出回っていましたが、サイモンとガーファンクルに関してはほとんど海賊版がなく、海賊版探しを続けていました。
 
 
1968年のモンタレーポップフェスティバルに S&G が参加、という話が出て、海賊版を探したのですが、日本では手に入りませんでした。「59th Street Bridge Song」など5曲を歌った、という話が伝えられましたが、 なんとか手に入ったのはこの「59th Street ～～」だけで、サウンドオブサイレンスがなかなか手に入りませんでした。やっと手に入ったのはかなり後でした。
 
サウンドオブサイレンスの歌い方がレコードとはかなり違う、という評判だったので、ぜひ聞きたいという念願がやっとかない、聞いてみて、本当に感激しました。
 

Monterey 1968

　二人の関係がとてもよかった時のライブ状況です。若さも感じられ、本当にサウンドオブサイレンス（静寂の音＝カオスの法則）に気づいてほしい、 という気持ちが伝わります。

詳細は「明日に架ける橋」のところで解説しますが、 二人が距離をおいていた期間中、ポールサイモンは積極的に活動を進めていきました。そのころのサウンドオブサイレンスの歌い方は、イントロでギターのメロディーを引いた後、遅めのテンプで歌い始める，という感じでした。ボブディランと共演したときの歌い方もこんな感じの者でした。

 
 

With Dylan 1999

それでも、時々、「S&G」復活か、とか再結成とか言われ、二人でステージに立ったことも何度かあります。2003年のグラミー賞のときもそうでした。





 
 

　でもこのときの歌い方は、「S&G」として一緒に歌っていたときにかなり近い歌い方ですが、テンポは遅めであり、ちょっとだけポールサイモンの歌い方が混じった感じです。

 
 

　アートガーファンクルは彼なりに一人でコンサートを開催していました。日本にも数回、来ています。私は五反田と横浜のコンサートに行きましたが、アートの奥さんや子供たちも一緒になって参加し、とても楽しいステージでした。サウンドオブサイレンスの歌い方は、「S&G」として活動していた時の歌い方にかなり近いものです。「ガンのような沈黙の悪魔に気づいてほしい」という熱気が伝わってきます。


 
 

　でもやはり「S&G」として一緒になると、「S&G」の歌い方ではなく、ポールサイモン的な歌い方になります。アートガーファンクルがポールサイモンに合わせているんでしょうね。でも最近は、年齢のせいか、二人とも遅めのテンポが普通になっています。

　
 

次に行こう

 

三菱地所の｢次に行こう｣のＣMがテレビでもずっと放映されています。ところでこのＣＭのバックの音楽、何？？
 
 
 
 

最初にこのCMを見たとき、びっくりしました。次のビデオを聞いてください。

この曲は「Paul Simon」の「The Boy In The Bubble」です。でも、Paul SimonのＣＤ／レコードをもっている方は「このバージョンは聞いたことがない」と答えるでしょう。そうです。日本では発売されていません。この曲は「The Boy In The Bubble Extended Version」です。 1980年代後半か、1990年代はじめのころだったと思いますが、そのころは海外に行くと必ずレコード店に行っていました。いわゆる「海賊版探し」です。やはりイギリスとアメリカはサイモンとガーファンクルのレコード類はかなりあります。確か、ニューヨークだったと思いますが、レコードを調べていたらみたことのないレコードを見つけてびっくり。「The Boy In The Bubble」がシングルカットされていたんですが、普通、シングル盤は小さいサイズです。でもこのレコードはLP盤と同じ大きさです。しかも1曲しか入っていません。すぐに購入しました。 日本に帰ってさっそく聞いたら、もっとびっくり。イントロがまったく異なっていて、別の曲のように感じました。これは貴重なレコードが手に入ったと一人で喜んでいました。それから何年たっても、この「Extended Version」は日本では売られず、CDで発売されることもなく、まぼろしの曲になっています。CDやデジタル版で再発されているのかなといろいろ調べましたが、やはり見つかりませんでした。 そんな折、「三菱地所」のＣＭで、この「Extended Version」そっくりの曲が流れ、今でもほぼ毎日、耳にします。ただ、厳密に、細かく聞き分けると微妙に違う気もするので、同じテイクではないでしょう。それでもこのCMを目にするたび、一人でポールサイモンを思い浮かべています。

ページトップへ